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最終更新日　：　2008.3.14

LaTeXってナニ？

　LaTeXは日本語で「らてふ」と発音します。あるいは、省略してTeX（てふ）といったりもします。それで、このLaTeXとは組版ソフトと呼ばれるもので、皆さんがよく知っていると思われるMicrosoft社のWord（ワード）のようなワープロソフトとは少し異なります。

　例えば、MS-Wordでは自動的にスペースが挿入されたりという、ユーザにとっては望ましくない作業を勝手にやってしまいます（もちろん、これは設定で制御することは可能ですし、場合によっては便利な機能でもあります）。また、Wordで作成した文書はWordでしか開くことができませんし、バージョンが異なるWrodで開いた場合、もしくは違うパソコンで開いた場合に、著者が作成した通りの雛形で開かれるとは限りません。つまり、環境によって本来の形を失うことがあるということです（これを環境依存といいます）。

　一方、LaTeXではそのような環境依存はほぼ受けることがありません。というよりも、LaTeXで文章を作成する場合、その多くはPDFファイルに変換してしまうので、どのパソコンで開いても、著者が作成したものと全く同じものが表示されるというわけです。

　ただし、LaTeXにも欠点はあります。それはインストールの作業が若干、ややこしいことです。それから、あるレイアウトに従った文書を作成する際に、Wordでは自分の好きなように文を打ち、色をつけて、図をコピペすればよいのに対して、LaTeXではLaTeXでのルールを守らなければなりません。そのルールを覚えるのが少し面倒なのですが、最終的な文書の出来上がりはすばらしいものです。

　ちなみにですが、現在、論文の執筆や書籍製作においては、このLaTeXを使用して作られているものがほとんどです。私は「LaTeXを使わなければならない」と強制するつもりはありませんが、「LaTeXを使うべきである」とおススメします(^_^)