恋愛マニュアルというのは少なからずとも確かに存在する。実際にその手の内容が書かれた本も相当数でている。そういった「女性をくどく100の方法」だとか「絶対に男を落とす女のしぐさ」などといった本を読んだことのある人は性別に関わらずいると思う。私も高校3年のときにその手の文庫を2冊ほど買って,マニュアル通りにやってみてもまず効果はなかった。それは本に書かれている内容が間違っているのではなく,私のやり方とかタイミングに問題があることが後に分かった。つまり方法論としては合っているが,実際にそれらのテクニックを使いこなすにはやはり経験がものをいうということである。

　とまぁ,そんな私の失敗談はどうでも良いのですが,恋愛の悩みというのは生まれてから死ぬまで解決しない永遠の悩みだと思います。そんな中で恐らく最も多くの人の悩みごとは「気になる人がいるけど話しかけることができない」というものではないでしょうか。

　異性に声を掛けられるかどうか,というのがモテるかどうかに大きく関わっているように思います。恐らく,男性の場合はいかに多くの女性に声を掛けられるかどうかによって左右されるでしょう。女性の場合は分かりませんが,やはり内気というよりは積極的な人の方が男性経験も豊富だと思います。あるいは女性の方は顔の良し悪しで大きく左右されるのかもしれません（やはり男性から声をかけるケースの方が多いでしょうから、、、）。

　私は統計学を学んでいるので,けっこう何でも確率論的な考え方をしてしまうような所があるのですが,1日に大学内（高校内や会社内というのは考えにくいので）で無作為に20人の女性に「こんにちは,とても綺麗な方だったのでつい声をかけてしまいました。もしよろしかったらメールをください」といって連絡先を教えた場合（なんだかダットンとアロンの吊り橋実験みたいですが）,たぶん相当なブサイクでなければ5人くらいからメールが返ってくると思います（確率としては25%）。

　つまり何がいいたいのかというと「声をかけなきゃ始まんねーよ」ということです。逆に言えば声をかけさえすればうまくいくことも多いということです。しかしそうはいっても,いざ"あの人"に声をかけようとしても「いったい何を話せばよいのだろうか」「変に思われたりしないだろうか」などと考えてどうしても勇気をだせない人もたくさんいると思います。そんな人はただ挨拶をするだけで良いです。

　『よく挨拶をして終わってしまう人がいるが,それでは会話が続かないので挨拶した後に「今日はいい天気ですね」とかいって会話をつなげるように心がけましょう。』などと説明する人もいますが,そんな難しいことは考えずにただその人の近くに行って「おはようございます〜さん」といえばよいのです。はずかしかったらそれから話をしなくても別に良いです。毎日,あるいは毎週挨拶していくうちに慣れてきますから,そうしたら違う話をしてみれば良いだけのことです。

　それだけではダメだとも思われるでしょうが,これはけっこう効果的な方法です。まして相手側はこちらの名前すら知らないし,見たこともないという場合がほとんどです。そこで相手の名字（名前は馴れ馴れしいのでいけません）を付け加えれば「あれ?何で私の名前をしっているのかしら」と疑問に思います（疑問を持つということは興味を持つということ）。まぁ,騙されたと思っていってごらんなさい。

　「おはようございます」の一言でいいのです。昔から「豊かな人間関係はまずあいさつから」というような決まり文句をよく聞きますが,諺と同じように昔から伝えられていることにはちゃんと意味があるのです。