省かれる人
新入生が入ってくる時期ですが,新入生にとっては新しい友人ができるか不安な時期でもあります。経験からいって次のような人は今風でいうところの"省かれる人"になると確信しています。
さて一見は積極的で良いことのようにも思えます。しかし,こういう類の人はいずれ必ず取り残されます。なぜなら,最初のうちは皆が1人で不安になっていますから,よく分からなくてもとりあえずは誰とでも仲良くしておこうと考えるものだからです。ところが,3ヶ月くらいすると段々と相手の悪い部分が見えてきて「嫌なヤツとは付き合いたくねぇ」となってしまうものです。しかも追い討ちをかけるように,周りの人はたくさんの友達ができていて,気がつくと自分は1人ぼっち、、、あるいは,仲間はずれとまではいかずとも特に親しい友人もいないという状況に陥るものです。
一方で本当に良い友人と出会える人というのは,多少不安でも「誰でもいいや」と欲張らずに一歩距離を置いて自分と馬の合う人物を見極めるものです。人と人との出会いは縁であるといいますが,正しい目をもって正しい道へと足を運ばなければ縁など天は与えてくれないのですよ。
要するにどのようなことであっても根本は1つで,物事の本質を見ようとせずに表面だけ見ていてはダメだということです。「神は試練を与えるが,悪魔は誘惑の言葉をささやく」という私の格言があります。真にすばらしいものはそう簡単に目にも見えませんし,手に入らないということですわ。
