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更新日：2015.11.28

特定の条件にマッチするレコードを抽出する

talendを操作するうえで以下の3ステップがあることを知っておいてください。

インプットの指定（どんなデータを使うか）
処理の指定（そのデータに対してどんな処理をするか）
アウトプットの指定（処理結果を出力する設定）

■インプットの指定

まずtalendのトップ画面の左側にある（先ほど読み込んだ）　testDataPOS 0.1　という部分を画面中央上側にあるスペースにドラッグしてください（正確に表現するならば「ドラッグ・オン・ドロップ」ですが、ここでは略してドラッグということにします）。すると「コンポーネント」という画面が出てきますので、その中から　「tFileInputDelimited」　を選択して「OK」ボタンをクリックしてください。すると画面中央上側のスペースにアイコンが表示されると思います。これでインプットファイルの指定が完了しました。これに続いて「処理の指定」と「アウトプットの指定」を行っていきます。

■処理の指定

処理の指定として、今回は　「tFilterRow」　という機能を使ってみます。画面右側から「変換処理」に属する「tFilterRow」を選択し、これを先ほどと同じように画面中央上側のスペースへドラックしてみてください。さらに、testDataPOSを選択し、右クリックし、　「Row」　->　「メイン」　を選択すると矢印がひけるようになりますので、それをtFilterRowのアイコンへとつなげます。この一連の操作を終えた画面のスクリーンショットを以下に示しています。

tFilterRowのアイコンをクリックした状態で、今度は画面下側の　「コンポーネント」　という部分を見てみてください。ここでtFilterRowの設定を行うことができます。今回は商品がaまたはbであるレコードだけ抽出するという操作を行ってみます。このtFilterRowで指定すべき点は、

入力カラムを指定　・・・　条件抽出の対象となる変数を選択します（今回は「商品」という変数）
オペレータを指定　・・・　いわゆる不等式の記号を選択します（今回は「等しい」という記号）
値を指定　・・・　指定した条件を選択します（今回は「a」という値と「b」という値）

の3点です。条件は複数指定することができ、条件を追加したい場合は　[＋]　のアイコンをクリックすればOKです。

■アウトプットの指定

インプットの指定の際に、testDataPOSをドラッグしましたが、ここで改めて同じ操作をしてください（ドラッグしてください）。先ほどはtFileInputDelimitedを選択しましたが、今度は　「tFileOutputDelimited」　を選択してください。さらにtFilterRowのアイコンを右クリックし、　[Row]　->　[フィルター]　を選択してください。アウトプット側のtestDataPOSを選択した状態で画面下側のコンポーネントをいじっていきます。

まず「ファイル名」の部分をクリックすると、「リポジトリを使用してのパラメータの...」という画面が現れるので、「組み込みプロパティに変更」を選択した状態で「OK」ボタンをクリックしてください。

するとファイル名の欄が編集可能になるので、出力ファイル名を編集します。この際に　「ヘッダー名を含む」　にチェックを入れ忘れないようにしてください。これを入れておかないと、ヘッダーがない状態で出力されてしまいます。なお出力の際に「フィールド区切り記号」をタブなどに変更することも可能です。

ここまで終わったら、あとは　「実行」　のタブを選択し、実行ボタンをクリックすれば処理が行われます。デスクトップに「POS_商品a・bのみ.csv」が出力されていることを確認してください。また中身を確認すると「aとbのみ」のレコードが抽出されているはずです。