これだけでも結構しゃべれます
☆ドイツ語は主語によって動詞の形が変わります
英語の場合,動詞はbe動詞か一般動詞の2つに大別できます。be動詞についていえば主語がIのときにはam,Youならare,Heとかならisになりますよね。一般動詞の場合は3人称・単数・現在形のときにのみ語尾にｓが付くのでした。
ドイツ語も英語と同じように主語の形によって動詞の形が変わるのですが,英語と比べると少し複雑です。
| 日本語 | 英語 | ドイツ語 |
| 私 | I | ich（イヒ） |
| あなた | you | du（ドゥ） |
| 彼・彼女 | he she | er（エア） sie（ズィ） |
| 私たち | we | wir（ヴィア） |
| あなたたち | ihr（イア） | |
| 彼ら・彼女ら | They | sie（ズィ） |
例えば「〜は日本から来ました」という文章を考えてみましょう。
英語の場合では、、、
ドイツ語の場合では、、、
kommenは「来る」という意味の動詞で英語のcomeに当たります。ausは「〜から」という意味で英語のfromと同じような役割を果たします。そしてドイツ語の場合は名詞の頭文字を文頭でなくともすべて大文字にします。
ではドイツ語において動詞がどのように変化していくのかを説明しましょう。まずドイツ語には動詞の基本形である不定詞というものがあります（以下のkommenは不定詞です）。そして主語によって不定詞の語尾のみが変化するのです。例えば主語がIchのときにはkommenの語尾であるenをeに変えてあげます。
| 主語 | 語尾 |
| ich | e |
| du | st |
| er sie | t |
| wir | en |
| ihr | t |
| sie | en |
しかしながら,ドイツ語において動詞の形が不規則に変わるものもあります。例えば英語のis（〜である）やhave（〜をもっている）に当たる単語であるseinやhabenなどがそうです。これは変化の仕方をそのまま覚えるしかありません。
| 主語 | sein（不定詞） | haben（不定詞） |
| ich | bin | habe |
| du | bist | hast |
| er sie | ist | hat |
| wir | sind | haben |
| ihr | seid | habt |
| sie | sind | haben |
☆名詞の前に付く冠詞は名詞の性または格によって変わります
英語の冠詞は不定冠詞a（an）と定冠詞theの2つしかありませんでした。しかしドイツ語においては,名詞の前に付くというルールは同じですが,名詞の性と格によって冠詞の形が変わってきます。
1. 名詞の性とは
ドイツ語の名詞には性別があります。すなわち名詞によって男性名詞,女性名詞,中性名詞とあるのです。これは辞書を引いてみないと分からないのです。
2. 格とは
名詞には格づけがされていて,1格から4格まであります。
| 格 | 日本訳 | 英語でいうところの |
| 1格 | 〜は,〜が | 主格 |
| 2格 | 〜の | 所有格 |
| 3格 | 〜に | 間接目的格 |
| 4格 | 〜を | 直接目的格 |
| 定冠詞 | 不定冠詞 | |||||
| 男性名詞 | 女性名詞 | 中性名詞 | 男性名詞 | 女性名詞 | 中性名詞 | |
| 1格 | der | die | das | ein | eine | ein |
| 2格 | des | der | des | eines | einer | eines |
| 3格 | dem | der | dem | einem | einer | einem |
| 4格 | den | die | das | einen | eine | ein |
＊男性2格と中性2格の場合のみ名詞の語尾にｓがつきます。
